【周知依頼】コンテナへのヒアリ侵入防止等に係る事業者への協力依頼について---経済産業省

行政機関から

2022年05月31日

 

環境省より、コンテナへのヒアリ侵入防止等について、協力依頼がまいりました。

 

特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(平成16 年法律第78 号。以下「外来生物法」という。)に基づき特定外来生物に指定されているヒアリについては、

平成29 年6月に国内で初めて確認されて以降、昨年度までに18 都道府県で84 事例が確認されており、我が国への侵入及び定着が懸念されています。

上記事例のうち、国内への移入経路が確認されたものの多くが、中国を出港し、又は経由したコンテナに由来するものでした。

 

ヒアリは攻撃性が強く、刺されるとアナフィラキシー症状を引き起こした場合には死亡する可能性もあり、日本に定着すれば、人の健康や農業等へ甚大な影響が及ぶこと、

また、在来生物を集団で攻撃し捕食すること等により生態系への影響を及ぼす可能性があることから、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されています。

 

コンテナが輸入された港湾や配送先、コンテナ置き場等でヒアリが発見された場合、完全に駆除したことが確認されなければ、外来生物法によりコンテナや荷物の移動は認められないことや、上述のとおり、人の健康へ影響がありうることから、事業リスクにもなります。

 

これまでのところ、国内におけるヒアリの定着は確認されていませんが、令和元年に東京港で、令和2年には名古屋港で、令和3年には大阪港で複数の有翅女王アリを含む大規模な集団が確認されており、本年3月に開催された関係省庁会議においても、改めてヒアリの国内定着防止のために政府一丸となって対策を徹底することが確認されたところです。

 

今後、秋季までヒアリの活動は活発化していると考えられるため、輸入及びその他輸送運搬に関わる会員企業様に対して、別添の内容を発出いただき、コンテナ内の確認等の協力を呼びかけてくださいますようお願いいたします。