ダイワボウレーヨン㈱大和紡績㈱---レーヨン・非プラスチックと定義(EU委員会)されました

会員企業から

2021年06月14日

お客様各位

 

 いつもお世話になっております。新型肺炎ウイルス禍による自粛生活も、はや一年半近くとなってきていますが、一方で、当初の予想に反しワクチン接種も進みだし、先週末時点では13百万人が受けられたようです。早く”日常”が戻るように願う日々です。

また”日常”では脱炭素社会の実現に向けて、特に欧州にてプラスチックの使用制限や何らかの規制を設ける動きが加速化しています。

そんな中、数年前よりEUの欧州委員会や議会が、シングル・ユースド・プラスチック(使い捨て、リサイクルされないプラスチック)の厳格な定義を巡って一騒動が起こっていましたが、やっと先月末(2021年5月31日)に最終案がまとまり、リリースされました。(添付資料参照)

その際に議論されていたのは、不織布製品やタンポンなど生理用品に使用されているレーヨンやキュプラ、リオセル等の再生セルロース繊維の扱いでした。木材やコットンの主成分であるセルロースを原料を化学的に処理し性能の優れた繊維に再生する、所謂再生セルロース繊維は、プラスチックに分類すべきと主張するオーストリアやチェコの意見があり、昨年は政治的にもその応酬が繰り広げられたようです。今回、再生セルロース繊維は、製造の途中で化学処理はされるものの、天然由来の原料(セルロース)を使い、最終の製品(繊維)も全く同じセルロースの分子構造を持つことから、規制対象となりうるシングルユースドプラスチック(使い捨て、リサイクルされないプラスチック)には分類されないと定義されました。(繊維ニュース記事添付)この決定によって、レーヨンやキュプラ、リオセル等の再生セルロース繊維は、コットンや麻、紙などと同様サステナブルな素材として幅広く不織布製品や衛生材料のみならず多くの用途への展開の可能性が出てきました。弊社では、かねてより、「人と地球にやさしい繊維」として海洋生分解性繊維e:CORONAやFSC認証パルプの全面使用、吸湿のセルロース繊維でありながら合繊のように撥水機能を持たせたECO REPELLAS、綿製品のリサイクルから再生させたレーヨンRECOVISなどSDGsに向けた繊維を開発販売しております。さらに留まることなく新たなサステナブルで快適な世界を目指して邁進していきますのでよろしくお願いします。