2/5(水)産業資材部会 分科会開催しました

協会から

2020年02月06日

2月5日(水)ANNA産業資材部会分科会を大阪産創館にて 55名の参加を得て開催した。

 

演題1. 「ナノファイバーの現状と展望 -高機能化する不織布の技術動向―」           

講 師:福井大学 繊維・マテリアル研究センター 教授 山下 義裕 氏

 

今年は、エレクトロスピニング法によるナノファイバーがやっと注目され、飛び立つ年との観点から、実用化され市場で活躍始めている3つの用途(細胞培養足場、人工皮膚、防水・撥水膜)に関する講演。いずれも最新情報を主体とした講演で、参加者から先進的な取り組みがわかって興味深かった、今後の更なる用途展開を期待したいなどの感想が寄せられた。          

 

演題2.「繊維強化複合材料の自動車用途への展開」              

講 師:帝人株式会社 複合材料技術開発センター 技術開発部  部長 横溝 穂高 氏 

 

自動車を取り巻く外部環境(廃ガス規制の益々の強化)、その社会ニーズを先取りしたソリューションの提供、今回は炭素繊維(CF)使い複合材料、特にCF強化熱可塑性材料に焦点を当てた講演。欧州、中国の規制の現状、動向には改めて驚いたとの意見もあり、また、EV車に求められる吸音、防音対策案も非常に興味を持ちましたとの多くの感想もあった。

 

演題3.「不織布用油剤の考え方について」     

講 師:三洋化成工業株式会社 事業研究第一本部 活性剤研究部 ユニットチーフ 関藤 正剛 氏 

 

界面活性剤の基本から、不織布用油剤の概要、衛材用などへの耐久浸水剤に関する講演。専門的な内容もあったが、丁寧な内容であり、かつ油剤に関する講演も数少ないことから、参加者の興味を引いた講演でもあった。

 

*この分科会の要旨は「正会員企業様専用ページ」に掲載されています。